記憶の虫干し
これまでの仕事について思い出すことが多くなった。
記憶があるうちにどこかに残しておこうと
何となく思ったので、書いておく。
通っていた短大の専攻課はのんびりした雰囲気で、
当時は就職氷河期だったにも関わらず
クラスでも就職活動をしている人は少なかった。
(みんなどうしていたんだろう?)
そんななか助手の先生の紹介で、
ある衣装デザイナーのところで
アルバイトをすることになったのだった。
ある男性歌手のコンサートや舞台、
雑誌掲載時の衣装をメインで作っているところ。
実家から通える距離に倉庫のようなアトリエがあって(当時)
そこでは大きいオブジェの制作や衣装の保管。
デザイナーは個展用の大きい絵もそこで描いていた。
私は、主に布などの買い出しをして
縫製担当さんの家に持って行ったり
縫製さんのところで染色したり簡単な縫製をしていた。
少人数でデザイナーのアイデアを形にするべく奮闘していた。
先鋭的でかなり特殊な、凝った衣装。
代表作は今見てもかっこいいなーと思う。
舞台で革ジャンが必要になったときは牛革を問屋で買って
イチから作っていた!(1つめの絵)
すごくきつかったけど貴重な経験をしたと思う。
そこにいたのは1年ほどだったけど、
あまりにも強烈だったから今も時折思い出す。


